アカモノ

花オジ

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アカモノ

懐かしの写真シリーズ。
アカモノは初夏の明るい尾根道で良く見かける花でした。
白い花びらに赤いワンポイントの模様が可愛らしくて、
花を見つけると必ず写真を撮っていました。

ある日、霧の中を登っていた時、
長い毛にビッシリと雫が着いたアカモノが咲いていて、宝石のようにキレイでした。
夢中でカメラを向けましたが、
ブレた冴えない写真ばかり撮れていて、ガッカリしたのを今でも覚えています。
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アカモノ

アカモノは、北海道・本州(主に近畿以北)・四国に分布するツツジ科の常緑小低木で、
深山から亜高山帯の岩場や登山道脇など日当たりの良い場所に自生しています。

山頂付近や崩れた急斜面、痩せ尾根の登山道付近など、
高木が育ちにくい裸地に小さな群生をつくります。

アカモノ

高さ10~30cmと低く地面近くに斜めに茎を立て育ち、
枝分かれした枝の先に白い釣鐘型の花を下向きに咲かせます。

先の尖った楕円形の葉はやや厚みがあり、茎に互生しています。
葉の縁には毛があって細かいギザギザになっています。
 
アカモノ

梅雨時から初夏にかけて咲く花は白から淡い桃色をした釣鐘型、
紅い線が混じっている場合が多く、5裂した縁が外側に軽くカールしています。
毛の生えたガクや花柄が鮮やかな紅色をしていて良く目立ちます。

アカモノ

花後に出来る赤い実は熟すと甘く食用になるそうで、
この実を「赤桃」と呼んでいたのが転訛して「赤物」になったそうです。
別名のイワハゼは、実の形がハゼの実に似ているので名付けられたそうです。

アカモノ

仲間のシラタマノキは、白い実が生るので「白物」と呼ばれています。
こちらも食べられますが、サロメチールの味(香り)がして不味かったですね。(笑)
 
アカモノ

[科名] ツツジ科 シラタマノキ属 常緑小低木
[和名] 赤 物   [別名]イワハゼ(岩黄櫨)  
[学名] Gaultheria adenothrix   
[花期] 5~7月 [草丈] 10~30cm




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