アズマレイジンソウ
アズマレイジンソウは、本州の中部以北に分布するキンポウゲ科の多年草で、
山地から亜高山帯の林内や林縁、沢沿いなど湿った場所に生育します。
トリカブトの仲間で、主に日本海側に多く見られる花です。
細い茎を1m以上に伸ばし、枝先に淡い赤紫色の花を多数つけます。
茎の上部の花柄にぴったりとはりつくような屈毛が生えていて、
この毛が直毛(開毛)になるのがレイジンソウだそうです。
総状についた淡い紅紫色や青紫色の花は、
先の曲がった帽子のようなガク片で出来ていて下部が口を開けています。
トリカブトと良く似た花ですが、
全体にほっそりとしていて女性的な花ですね。
雅楽を演奏する楽人を伶人と言うそうで、
雅楽奏者のかぶる冠に花の形が似ている事から名付けられたそうです。
トリカブトの名が舞楽に使われる鳳凰の兜から名付けられたのと同じです。
レイジンソウが関東以西に分布するのに対し、
関東で多く見られた事からアズマレイジンソウと名付けられました。
[科名]キンポウゲ科 トリカブト属 多年草
[和名]東伶人草 [別名]
[学名]Aconitum pterocaule
[花期]8~10月 [草丈]80~150cm